ハラス

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 何が・・・、

「なァにがただの男じゃねーんだよだバアアアアアアアカ!!!」
「バーーーカ!」
「佐助ッ、悪乗りするな!」

 ぽつり、と呟いたかと思えば、絶叫する嬢ちゃんこと名無しさん。そのあまりの声のでかさに、せっかく盛り上がっていた宴が一瞬にして静まる・・・のは、きっと普通の宴。うちの血気さかんな男達は、その嬢ちゃんの男らしさ(?)に拍手を送った。
 それに気をよくした嬢ちゃんは、またお酒を飲んだ。あーらら、俺様知らないっと。

「だいたい意味がわかんないんっすよー、なんであれで小姑がでてくるわけ?! 政宗さんに言われるならまだしも、なんで姑?!」
「名無しさん殿、小十郎殿でござる。小姑でも姑でもない」
「わーってますって、真田さん!」

 ニッカーと笑う嬢ちゃんに、旦那はほとほと困っていた。そりゃそうだよなあ、発端は旦那のいらないお節介だもんなあ。ただ一人、隣で 武田の大将は大皿に酒をなみなみ注いで一気飲みして「俺は知らん」的な立場だけど。




 
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