まほらばSS

□みんなでおおそうじ
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今日は大掃除の日。
あの絵本を見つけた大掃除から数年経ったかと思うとやっぱり早く感じる。
僕の身の回りも、大分変化した。鳴滝荘は今、とてもにぎやかだ。
そうして、僕は今梢ちゃんとはる達可愛い娘達に囲まれて、幸せな生活を送っている。

「じゃあ、今年は陰干しをやるゼ。」
「マ゛〜、またあの大量の本を干すですか〜?」

と灰原さんに抗議する珠実ちゃんだけど、梢ちゃんを筆頭にはる達もやるき十分なので
手伝うことになった。流石はガールズラ…

「私に何か文句でもあるのですかぁ〜?」
「いえ!別に!!」

…数年たってもこんなやりとりが出来るのは幸せです、と梢ちゃんがくすりと笑い、
そうして運搬作業が始まった。


「…これで全部ですかね。」

僕がそう言ったのは、皆で本が入ったダンボールを回廊に全て出した時だ。
はる達は初めはせっせと手伝っていたが、途中から庭に来た野良猫集団に夢中だ。

「それじゃ、今年もよろしく頼むゼ?量が多いし、早くやらないと日が暮れちまうからナ。」

と灰原さん。ですが、この前大掃除トラップに初めに引っ掛かったのは貴方が初めてなんですけど…。
人数が増えたとはいえ、はるたちは猫に夢中だし、今年も僕が頑張らないといけないだろう。
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