小説
□シラヌガホトケ…◆
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最近不思議に思う事がある。
ロニと相部屋だった翌朝はどーいう訳かきちんと後始末まで完璧なのだ。
いや、ロニがしてくれたのは分かるのだが…
どうにも
躯の中までキレイさっぱりで。
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「ぁあ……ッ」
おやすみの前に名前を呼び合って、キスをして…そのまま行為が発展してしまったのはそう珍しい事ではなかった。
快楽の波に呑まれて震える体躯に精が注ぎ込まれる。
「はあっ…は、おーい。大丈夫か?」
男は荒い息を整えて最愛の少年の顔を覗き込んだ。
すると、
「……くぅ。」
既に寝息をたてて彼は夢の中へ。
まあ、絶頂を迎えた後、急激に眠気に襲われる人間が割りといることは知っていたが。
カイルがそうだとしてもむしろ頷ける。
「…シャワーでも浴びてくるか‥」
背伸びをしながら起き上がると、ついでにカイルの掛け布団もめくれる。
そして視界に飛び込んだのは…
白くてきめ細かい肌。
浮き出た鎖骨に薄い色の可愛らしい乳首。
すやすやと呼吸するたびに上下する腹部。
「……」
その下は…布団に隠れていても容易に想像できてしまう。