Story

□ある雨の日こと
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あの人と初めて会ったのは、私が放課後にバイトしてるコンビニ。私が店員、あの人はお客様だった。
あの人は救急用具を二、三個買っていったっけ。
レジで「ありがとうございました。」ってお決まりの言葉をかけると、「ほな、おおきに。」と笑顔で返してくれた。
確かあの制服はコンビニの近くにある 名門 氷帝学園 の筈だ。
ラケットバックを肩に掛けていたし、テニス部なかな。
漆黒の髪、キラリと光れ眼鏡に艶めいた声、独特の関西弁のイントネーションに私はぐんと惹かれた。

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