†Lovё confusion†
□Lovё confusion.
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Prologue.
恋愛なんて馬鹿みたい。
自分の全てを明け渡してまでするもんじゃない。
男なんて下半身でしか物が考えられないアホ。
そんなアホ共に色目を使ったり、本気になる女も理解できない。
より良い女がいたら目移りするような奴ばっかり。
考えるだけでゾッとする。
利用されて捨てられるなんてまっぴらごめん。
わたしは恋なんてしない。
…そう決めていた。
氷のように凍てついた心を溶かすあいつに会うまではそう思ってた。
天使の顔をした悪魔。
…もとい、
ペテン師で小悪魔なあいつはわたしの心に土足でズカズカ入り込んでどっかり居座ったんだ。
あの日、あの時、あの場所で偶然出会わなければわたしの学園生活は平穏無事だったに違いない…。
そのたった1つの偶然がわたしとあいつを出会わせたんだ。
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