†Wahiawa†

□‡7‡
1ページ/10ページ

Hisitation.【1】


 
芽吹いた新芽が陽を浴びてグングン育つように、わたしの杠くんに対する気持ちは日に日に大きくなってゆく。
 
そのスピードに頭がついていけなくて、好きの気持ちに反比例して恋をする事に臆病になっていくわたしがいた。
 
 
杠くんと2人で会ったあの日から毎日、電話やメールをやり取りしている。
 
『おはよう』から始まってその日の予定やちょっとした出来事。
そして『おやすみ』まで…。 
 
1日に何回もメールをくれたり、2日と明けずに電話をくれるマメな人は今までわたしの周りにはいなかったから驚くと同時に嬉しくもあった。
 
 
『Re:Re2:
 予備校終わったよ。
 マジ疲れた。(T_T)
 蛍はまだ仕事中だよね? 頑張ってね! 杠』
 
 
『Re:Re2:Re2:
 今日は何してる?
 また夜TELしていい?
       杠 』
 
 
携帯を見つめながらため息をつく。
 
 
…杠くん。
なんでそんなに連絡してくれるの?
期待…してもいいの?
 
 
杠くんは誰に対しても優しい人だからわたしは彼の気持ちを計りきれずにいた。 
 
わたしの事、嫌いじゃないのはわかってる。
 
たぶん好意は持ってくれてるだろうなぁとは思ってるよ。
 
だけど、それが友情なのか恋愛感情なのかがわからないよ…。
 
 
あの日からお互いの予定が合わなくて、実際に会えていない事が余計にわたしの不安を煽っていた。
 
 
.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ