漆黒の若姫

□巻ノ壱
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『やばいなぁ。本気で。』






僕は今、学校までの道を猛スピードで走っている。



なにしろ転校初日から遅刻は印象が悪くなる。



でも、さすがにこのいりくんだ道ではどうしても時間をくってしまう。




しかたない。じじいは見つかると面倒だから駄目と言っていたが



ことがことだ。さすがに許してくれるだろう。






『見つからなければ、問題なし!!』






そう言って思い切りジャンプ。



次の瞬間には家の屋根の上。普通にはあり得ないぐらい跳ぶらしいが



こんなのは朝飯前。






『これなら遅刻はしないよね。道分かりやすいし。』






そういって家から家へと飛び移る。



こんなときは本当に良かったって思うんだ。






『忍者の血筋って最強!? 』






皆はそんなの居ないって言うけど、本当は今でも居るんだよね。



さすがに、少数だけどさ。



見つかるといろんなところから狙われるし任務に支障が出るからこれは誰にも知られちゃぁいけないんだ。




あぁ、そろそろ学校の前に到ちゃ・・・



・・・誰か居る!!ってまだ生徒達登校してるよね。



仕方ない。ここで降りて歩くか・・



屋根の上から飛び降りる。






『着地成功!!』






っと思って顔を上げると・・・
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