*fourth floor*

□紗奈様から
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「ゆびきり、しようよ」
 ね、綱吉。
 そう言って笑う雲雀に、綱吉は目をぱちくりさせた。

 二人きりの応接室。
 付き合うようになってから、綱吉はよく応接室に出入りしていた。
 お茶を飲んでいた時、ふいに雲雀は言ったのだ。
「ゆびきり?」
「そう。約束、しようよ」
 隣に座った綱吉の手を絡めとり、小指を立てて見せる。
「…何、を?」
 なんか自分にとって、無理難題を言い出すんじゃないか、と小動物めいた怯えを見せる。
「ずっと…」
「?」
「ずっと、一緒に…傍にいようね」
「あっ、当たり前じゃないですか!」
 じゃなかったら、か、彼女になんてなりません!
「うん、だから…やくそく」
 絡め取った手の指を交じらわせ。
「はい、ずっと傍にいて下さいね」
 嬉しそうに笑う綱吉に、雲雀も笑いかける。
「約束、だからね」
「はい」
 指を放して、手自体を全て握り込む。
「拳万、針千本、と言うけど…拳骨一万回、針千本飲んでもらう程度ですまさないよ」
 約束、破ったら…
「一緒に死んでもらうから、ね」
 どこまでも綺麗に微笑む雲雀に、一緒に死んでもらうと怖いことを言われていることも気にせず見惚れる。
 ハッとした綱吉は、真っ赤になった顔を隠すように抱き付いた。




こんなので良かったでしょうか?
一度書いたものが、どうにもなんか違う…と思ったので書き直しました
一応、この下に……
いらなかったら捨てて下さい。
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