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□お題文置き場
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《物書きさんの為の暇つぶしバトン》

・以下の言葉に続きそうな文章を書いてください。
・短くても長くても。基本なんでもOKです。
・どうしても思いつかないのなら消してくださっても構いません(だって暇つぶしだもの)。
それではどうぞ。



□濡れない雨に
気付いてくれたのは
間違い無く、貴方

「悪ィが船まで案内してくれねェか」

振り返ると何とも目付きの悪い男が私を見下ろしていた
腰に三本もの刀を備えたその男を私は港まで案内する
律義に私に礼を言い、麦藁帽子の海賊旗を掲げた船に戻る貴方が、不意に振り返る

「‥‥‥おい、何で泣いてんだお前ェ」
『!!』


――それが私の人生を変えた一言だなんて

――貴方は自覚してる?



□頬に痣1つ
拵えた私に、貴方は煙をフウと吐きながら申し訳なさそうにポツリと呟く

「‥‥‥ゴメン、怪我させて」

『クス‥‥何言ってるの?私は海賊よ?』

「‥‥‥綺麗な顔が台無し」

『そう??何か色っぽいでしょ?痣つけてる女って』

痣を擦り、何時もの様にニィと笑ってやった
貴方は「敵わねェな」と苦笑すると、私の頬に手を当て

痣にキスを落とす


(ほら、貴方はもう痣の虜なんだから)



□ひらり、ひらりと
持ち主から逃げる様に舞い上がる麦藁帽子
貴方はその手を伸ばしてそれを掴む

ねぇルフィ?

もし、私がその帽子みたいに、ひらり、ひらりと逃げる様に舞い上がったなら

私の事も掴まえてくれる?



□消せない消しゴムは
必要なんか無い役立たずかと思ってた
アイツはゴムの癖に
まるで鉛筆みたいに私の心にドンドン書き込んで行くんだ

消す筈のゴムが書き込んでどうする

そんな消しゴムなんか役立たずな筈のに、必要不可欠になってどうするんだよ


(そもそも、アイツはただのゴムだけれど)



□振り返って見たものは
ただのお前ェの笑い顔だった訳だけれど

―――何だよその顔

―――反則じゃねェか

だから嫌なんだよ
お前ェみてェな信用ならねェ女を背後に置くなんざ


心臓に悪過ぎだ

□けっとばしたものは
俺の迷いの心、無くしてた自信、不安
お前ェはさ、攻撃は足だけじゃ無ェのか?
俺はさ、此の一味の足手纏いじゃ無ェのか?

「お前がいればロビンちゃんは救えるんだ!ウソップ!!」

お前ェ等
“俺”が必要なのか?
また俺足引っ張るかも知れねェんだぞ?

「そうか‥‥分かった!!」

走り出した


(あ、俺今“そげキング”だった)



□はめられない指輪
を指で摘んで目の前で振った
私もう骨ですから
この指輪をはめると関節で引っ掛かる癖に、指の根元はスカスカなんです

それだけの月日が経ってしまったのです

50年と言う月日が


貴女はまだ生きているでしょうか?



□覚えられない誕生日
を、別に無理に覚えて貰おうとは思わない
そんな事を悩むくらいなら、もっと強く強くなりなさいよ?

そして

此の海で私が命を落とす前に、頂点に昇る姿を見せてくれれば良い


(何時死ぬかなんて分からないもの、よ)



□一目惚れなんて
有り得ないなんて言わないわ
だって、此の船のクルー達は

みんなアンタの一目惚れでしょ?キャプテン



□今ありのままに
全てを受け入れるそのゴムの腕

希望だけじゃなくて、絶望までも
喜びだけでなく悲しみまでも
その器の大きさ、懐の広さ

何て大きい男


君は私達にとって、希望のk‥‥
「サンジ!!肉!!」


(前言撤回したくなるその阿呆さでさえ、愛しいのよ)



□青い空の下
青い海の上
眩しそうに見つめる

(青って目が良くなるんだって)

(馬鹿、そりゃ緑だ)

(じゃあ、ゾロの頭見てりゃ目が良くなるんだな?)

(‥‥‥かもな)


青に囲まれながら
剣士の頭と腹巻きを見つめているクルー達を乗せて、今日も船は往く


「‥‥‥‥いい加減にしろテメェ等ァァァ!!!」



□爆発音を立てながら
砂塵が宙を舞う
俺達は海賊だ
別に国の為に何かしたいわけじゃ無い
唯アイツが泣いてたから
涙も流さずにずっと泣いてたから
仲間が泣いてたら助けたいのは当然だろ?

ちょっと待ってろ
今すぐお前ェの元に行くから
この鳥の奴に乗って

ほら

あと3秒

あと2秒

あと‥‥‥


(我ながらナイスキャッチだったよな、鳥の奴サンキューな)
(‥‥‥ペルと申します)


□赤い花が散る
のを唯見ていた
独奏になり、沢山の綺麗な花が甲板に咲き乱れる
私は鍵盤を叩き唯それを見ていた

不覚にも「美しい」と思った
不謹慎にも「良かった」と思った

目の前が暗くなる前、中でも一番綺麗な花を見つけて、思わず口元が緩んだ
こんなにも綺麗に咲いた花だったのか、私の人生は

その花が自分の血だと言う事に気付いたのは、もうずっとずっと後になってからの事だったけれど


(あぁ、だから皆笑顔で旅立ったのですね)



□風光る
時が私には分かる
見えるの、私には
風はそよいで感じる物じゃないわ
それだけじゃ此の船を、コイツらを果てまで連れて行けないもの
このグランドラインを渡って行けないもの
風は光り、輝き、濁り、色が変わる物
私には見えるのよ

ほら、嵐が止む
風が光り始めたから

「9時の方角に取り舵一杯!!嵐を抜けるわよ!!」


(2時の方角にサイクロンが出るだろうけど)(クス‥‥だって此所は、グランドラインよ?)



□足跡を踏んで
歩いていく
ドクターは優しかったんだ
俺が足が小さいから、雪に埋まっちまうから、必ず前を歩いて先に足跡付けてくれてたんだぞ?


(人型になれば良かったんじゃ無ェのか?)(!!?)



□重なりあう影は
何時まで重なっていられるだろうか
俺達二人は、何時までこうやって一緒にいられる?
そんなの分からねェ
誰にも分からねェだろけれど
俺の帽子が、その主を無くす日が何時の日か必ず来る事は俺でさえ分かる

だから

だから“今”を確かめたくて

“俺”を確かめたくて

お前ェを抱き締めんだ

俺はお前ェが好きだ、から




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