【ガンダムOO/うたかた】

□えいぷりるふーる
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「ロックオン」
 ロックオンはアレルヤに呼び止められた。
「なんだ?」
「折り入ってお話があるのですが……」
「おぅ、言ってみろ」
「……ちょっと場所変えましょう」
 人気のない場所に来たかと思ったら、
「あなたが好きです」
「はあ?」
「話はそれだけです。じゃ」
 アレルヤは走り去っていった。
「なんなんだ?」
 アレルヤがすぐそこの角を曲がっていったかと思い呟いたら、
「おいっ、ロックオン!」
「ウワッ!? な、なんだ!?」
 再びアレルヤが顔を出す。
「オレの言うことを今から耳の穴かっぽじってよ〜く聞け!」
 言葉遣いが違う、以外にどこかいつもと違う気がしたが、ロックオンには解らなかった。
「おまえはオレのモンだ! いつか必ずモノにすっから忘れるなよ♪」
 二カッ! と笑って壁の向こうに消えていった。
「……一体どうしたんだ?」
 ロックオンは狐に摘まれた様な気持ちで歩き出した。


「ロックオン・ストラトス」
「なんだ、ティエリア。どうかしたか?」
「少し話があるのですが、よろしいか?」
「ああ、いいぞ」
「では場所を移動しよう」
 またかよ、と思いつつロックオンはティエリアの後を着いて行った。
 人気のない場所に来たかと思うと、
「貴方は私の愛を受けるに相応しい。喜んで受けとりたまえ」
「はあ……どうも」
「もっと喜んだらどうだ?」
 そんなこと言われても、とロックオンは困ったが、あとが面倒なので、
「おまえの気持ちはよくわかった。ありがとう」
 と礼を言っておく。
 すると珍しくティエリアは華もほころぶ様な笑顔を見せ、
「では、私はこれで失礼する」
 と言ってその場をあとにした。


「なんなんだろなあ……?」
 ロックオンには二人の奇行がなんなのか、さっぱり検討つかなかった。
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