【時空漂える泡沫・黄昏】

□夢の欠片(カケラ)
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【はじまり 〜楚良〜】





 僕は目覚めた。
 そして、全てを思い出す。

 僕は何故、此処に存在(イ)るのか?

 それは、彼女の為なのかもしれない。
 喩えそれが、泡沫(ウタカタ)の夢でも。
 喩えそれが、幸福な結末(ハッピーエンド)を迎えると限らなくても。


 僕は誰かの、忘れ物。
 失われた、記憶の複製(コピー)。
 そして。
 この`世界'に遍在する。
 在りし日の、波の──
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