銀魂もどき

□宵闇にうかぶ緋い月J
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木戸と慎次郎がいなくなってから半刻も経たないうちに



自分達以外の人の気配すら全くしない建物の外に、車の音とともに騒がしくなった。






「…あいつら


俺のこと怒ってんだろうな」





建物に入ってくる複数の気配を感じながら、銀時はその刻が来るのを静かに待っていた。




神楽や新八



真選組の面々を思い浮かべながら…







本当は




許されるならずっと一緒に居たい





でも、銀時の過去がそれを許さない




白夜叉だというだけで、生きているかぎり



幕府からも


天人からも



そしてかつては同志であった攘夷志士からも狙われる。





そをな危険に子ども達を巻き込むわけにはいかない





だから



銀時には死ぬしか他に方法はなかった






生きていれば




傍に居たいと望んでしまうから…






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