銀魂もどき

□月を照らす太陽の光
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「…なぁ、銀時。本当にお前は月みたいだな。」


障子越しに入ってくる月明かりに照らされて白銀に輝いている銀時の髪に、手をそっと伸ばして高杉は呟いた。
毎日のように続くの天人との戦いの疲れがたまっているのか、仲間達は皆気持ち良さそうに寝息をたてている。


銀時も例外なく気持ち良さそうに寝息をたてていたが、高杉に名前を呼ばれて眠たそうな返事がすぐに返ってきた。



「…何ワケ分かんねぇこと言ってんの?俺、眠いんだけど。」



高杉は、ただの独り言に返事が返ってきたことに少し驚きながらも、銀時の相変わらずの眠りの浅さに苦笑した。

「何でもねぇよ。いいから寝ろ。」


銀時にそう言って、高杉も目を閉じた。



暫くして、再び銀時の寝息が聞こえてくる。





…銀時。


知っているか?
月は、太陽の光に照らされて輝いていることを。


月の光を身に纏っているお前は、満ち欠けする月のように色々な表情をする。

月の光のように、優しい光で俺達を癒してくれる。



そんな月のようなお前を照らしている太陽は誰だ?



先生がいなくなった今、お前を照らしてくれる存在はいるのか?





もしいないなら、俺じゃ駄目か?




俺には先生のように、お前を優しく照らすことは出来ねぇ。
狂気を孕んでいる俺は、熱く激しい光でお前を焼き尽くしてしまうかもしれねぇ。



それでも俺は、お前という月を照らす太陽になりたい…。






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