NoveL
□君に恋する100のお題
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1.出逢い
出逢いのことなんて覚えてない。
そう言ってあたしは、目を逸らした。
夏の太陽みたいな人だった。
そんな事くらいしか覚えてない。
いや、その事しか覚えていないのかもしれない。
君は、本当に輝いていたんだ。
何気ないその姿に、あたしは釘付けになった。
出逢った日付も、場所も天気も何もかも
覚えはいないけれど。
ひとつだけ。
今もはっきりと覚えているのは
君が眩しすぎたことくらいだ。
1.出逢い
(出逢いはいつも突然で、偶然で、必然だ。)