□No Title 5
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触れた手が冷たい。
「今日は冷えるな」
下を向いて無言の彼女に話しかけながら、空を見上げた。
吐く息が白い。
街灯のない砂利道を二人で歩いた。僕らの進む道を月がボンヤリ映し出す。
僕は彼女の手を引いて、ゆっくり歩いた。
二度と彼女が道に迷わないように…。
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