naruto novel
□月光花
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「ばあちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど…」
ナルは火影の執務室の周りに人の気配がないのを確認すると、部屋に入り結界を張った。
「急にどうしたんだい?」
部屋に入るなり突然そんなことを言い出したナルに少し驚きつつ尋ねる。いつも休みがほしいとか新しい巻物がほしいと言っているときとは雰囲気も違う。
「あの…もうすぐシカの誕生日でしょ?それで…」
「ああ、それで休みかい?」
「うん、それもだけど…。それとは違うお願いがあって」
「??」
「実は…」
ナルのお願いはなるほど少し難解なものであった。どこか言いにくそうにしていたのも頷ける。
しかし、綱手であれば不可能ではないことも事実で。
ナルのお願いに綱手は少し考えた後、頷いたのだった。
そして迎えた9月22日。
ナルは表の任務を終わらせた後綱手の元に立ち寄ってから帰宅した。これからが忙しくなる。
シカマルはといえば、表の任務をナル同様終わらした後ここ最近増えた暗号を読解するため解部行っていた。かなりの量だと言っていたからしばらく帰ってはこないだろう。実はこれもナルの計画で。この日のために着々と準備していたのだった。
そして夜の9時をまわった頃。
「ただいま。あれナルいないのか?」
シカマルは帰ってきたのだが家の中は真っ黒で。いつもならナルがいれば部屋に明かりはついているはずだ。
「あっシカ!!お帰り!!準備出来てるよ!!」
「準備?」
そしてナルに連れて来られたのは縁側。
そこにはたくさんの料理とケーキ、そしてお酒。
「ナル…」
「ほら、早く食べよう?冷めちゃうよ」
「おう」
ナルの手作り料理はいつも以上に美味しくていつもより手の込んだ料理もたくさんありシカマル大好物もあったりとそれはもう豪華で。用意されたお酒も最高だった。
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