naruto novel

□いつもと違う貴方もいいけど、やっぱり…
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「シカマルが熱を出しただと!!」







綱手はびっくりしてナルのことを見る。


「うん。昨日遅くまで本読んでたんだよ…。最近夜は冷えるのに薄着で窓際に座って」

「それじゃあ、風邪ひいてもしょうがないね。最近任務もかなり大変だっただろうからその疲れも出たのだろうし…。無理をさせすぎたな」


ナルは頷くと溜め息をはいた。


「ちゃんと昨日もっと強く注意しとくんだった…。シカの体調管理ぐらいもっとちゃんと出来ないとなぁ。一応、私総隊長なんだし…、仲間の体調管理には気をつけてはいたんだけど…」

「お前がそこまで思う必要はないんだよ…」


綱手は何でも1人で背負い込もうとするナルを窘める。今回のことはシカマルの不注意と自分が彼を極度の疲労状態にしたのが原因だ。

本来の健康な状態では鍛えているのだしシカマルはそんなことでは熱を出さないだろう。

忍はアカデミーを卒業すると一人前として見られるがまだ下忍はアカデミーを卒業したばかりの子どもが多く、担当上忍がその子どもの任務中の面倒をみる。
もちろん自分のことは自分でするのだが、いろいろな面でその担当上忍の助けが必要となることがある。



そしてシカマルやナルは表では中忍という立場だがまだまだ子どもと言っていい年齢だ。だからもう少し自分達大人を頼ってほしいというのが綱手の正直な気持ちなのだが。
特にナルやシカマルは小さな頃から暗部として働いていて大人に頼らなくても何でも出来てしまうのだ。そんな風にしてしまったのは自分達大人だということはよく分かっているのだが寂しい。


「それじゃあお前達2人は任務休むことになるね…。そうだね、2人共今日から4日間休みにしよう」

「ありがと、ばあちゃん」


ナルは綱手に礼を言うと急いで家に帰って行った。



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