naruto novel
□試される時@
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「来週からみんなにも暗部の任務についてもらうつもりだから」
このナルトの一声から始まった。
今日は全員で集まっての修業の日…。
普段はいないネジも今日は参加していた。
「やっと来たか」
サスケはやっと暗部としての任務につけるのを喜んでいるようだが周りの面々はどこか不安げな表情を隠せない。
「聞いてはいたけれどいざそう言われるとやっぱり不安だわ」
「そうね…」
「わ、私も…」
「僕もそろそろくるだろうと思ってたけれど…」
サスケとは反対に他のメンバーはやはり不安に思っている。
「お前らは実戦に出るのが怖くてここでやめるか?俺達は別に構わねぇぜ?ただし、今までの記憶は全て消させてもらう」
不安げなメンバー達にシカマルは追い込みをかける。
しかし、その顔は策士の顔。気づいているのはナルトのみだが。
「そんなの嫌よ!!今まで頑張ってきたんだからここであきらめたくない!!」
「そうよ!ここで全てをゼロになんて出来ないわ!!」
「うん」
「僕だって嫌だよ」
シカマルの言葉に全員先程の不安げな様子から一転、力強い目に変わった。
シカマルはその様子にナルトにだけ見える角度でニヤリと笑ってみせる。
これくらいは木ノ葉の参謀には朝飯前だ。
「よし、じゃあみんな暗部の任務をする覚悟はあるんだな? 暗部の任務は下忍の任務ほど甘くないぞ…」
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