tennis novel

□今日だけの…
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「部長のバカ!!大っきらい!!」


そう言い残しリョーマはコートから出て行った。
今は休憩中だからかリョーマがコートから出ても咎める者はいない。


「ありゃりゃ固まっちゃったにゃ」

「見事だね…」

「手塚には大打撃だろうな」


ざわつくコート内で相変わらず手塚をからかうのを楽しんでいる3人。
今は手塚も含め卒業しているのだが、春休み中に身体が鈍らないように中等部の部活に参加しといたところ、実に面白い場面に出くわした。


「どうしたのかな?越前。今の発言かなり急だったよね」

「不二、今日何日だ?理由はそれだと思うが」

「今日、ああそういうことね」

「手塚は気づいていない確率95%だがな」


不二と乾は得に口をはさむことなく、手塚の出方を窺っている。
今のところ手塚は動きそうにない。



その頃菊丸はというとリョーマの様子を見に来ていた。


「おチビ〜、急にどうしたのにゃ?」

「あっ、英二先輩!どうしたんスか?」

「どうしたってそれ、こっちのセリフだよ!」


リョーマの態度は何時もと同じか逆に機嫌がいいみたいで菊丸は戸惑う。





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