tennis novel
□もっとなでて!!
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−ポン ポン−
ワイと話した後、みんなこうやって頭なででくれんねん。
謙也や千歳、銀も小春もユウジも小石川もたまにやけど光も、それからオサムちゃんもな。
そうやってみんなに頭なでてもらうのワイけっこう好きや。
その中でも白石にそうやってされたら胸ん中がなんやドクドクして落ち着かんくもなるけどポァンと温かくもなるねん。
それに他のみんなにやってもらった時よりもめっちゃ嬉しいんや。
それで何でやろう?って光に聞いたら、そらお前が部長のこと好きやからやって言われた。
好きな人は特別やろ?って。
ワイはそうやったんか!って思った。
光はやっぱ天才や!!
ワイが分からんかったことも光に聞いたら何でも教えてくれる。
それで光に光も謙也にされるん嬉しい?って聞いたら、オレは別に嬉しないってなんや顔真っ赤にして怒られてしもた。
ワイにはいつも嬉しそうに見えとったんやけど違とったんやな。
それで今、部活終わって白石が部誌書いてんのベンチにすわって待っとるんやけど。いっつも白石は部誌書き終わったらワイのとこ来て、お待ちどうさんって頭なでてくれるから今日もそれ楽しみに待ってんねん。さっき光に教えてもろてからめっちゃ楽しみにしとったんや。
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