tennis novel

□Happy!Happy!Time!
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3月13日。


「あら国光。何をしているの?」


その日、夜の10時を回った頃手塚は台所でごそごそしていたところを母親である綾菜に話し掛けられた。


「明日はホワイトデーなので何か作って返そうかと」

「ああ、リョーマ君にね?」

「はい」


手塚は1ヶ月前のバレンタインデーにリョーマからチョコレートを貰った。そのチョコレートは手塚をとても幸せな気持ちにさせてくれた。今までバレンタインデーは憂鬱な日でしかなかったのだが今年は幸せな1日なった。
だから手塚はリョーマにその感謝の気持ちを伝えたいと思い、1人キッチンに立ち頑張っていたのだった。しかし手塚は料理、それもお菓子作りなど全くの初心者。
料理本片手に作っていたのだがなかなかこれは大変だった。手塚が不器用ではなかったのが救いだ。


「国光、もしよかったら一緒に作らない?」

「えっ、はい。よろしいんですか?」

「ええ。頑張ってリョーマ君に美味しいお菓子を食べてもらいましょう」

「ありがとうございます」



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