tennis novel
□やっぱり1番は…
1ページ/4ページ
「南〜!」
朝部室でジャージに着替えていると、少し遅れて入ってきた千石に後ろからいきなり抱き着かれた。
「何だよ朝から…。ってかお前離れろ!」
はっきり言って周りいる奴らの視線が痛い…。
「何って、南!!今日が何の日か覚えてないの!?」
千石は結局俺の背中から離れず何かよく分からないことで騒いでいる。
「今日?何かあったか?」
「もー、ホントに分かんないの? 今日は南の誕生日でしょ!」
「あー、そう言えばそうだったな…。忘れてた…」
「信じらんない!誕生日忘れるなんて。オレだったら1週間前からカウントダウンしてるのに!」
こいつらしいな…。
それにしても自分の誕生日すっかり忘れてたな。
去年は覚えてたのに…。
やっぱ今年は忙しかったからか…。
.