tennis novel
□魔法の声
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「日吉〜」
「何だ、鳳…」
1限からの体育が怠くて不機嫌オーラ全快の日吉はかけられた声に一段と機嫌を下降させた。
「朝から機嫌悪いな…。1限から体育が怠いのは分かるけどそんなに不機嫌だと皆恐がってるよ」
鳳の言葉に周りを見渡すとクラスメートが遠巻きにチラチラとこちらの様子を伺っている。そして日吉と目が合うと慌て逸らされる。
しかし、そんなことを日吉が気にする訳なく…。
「だから何だ…」
「今からチームワークが大事なサッカーをするのにそんなんじゃダメだろ?それに…」