tennis novel

□Best smile!!
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「おっはよ〜ん、不二!」

「えっ英二!」


朝、不二が玄関のドアを開けるとそこにはクラスメートでありテニス部の仲間でありそして、恋人でもある菊丸の姿があった。
不二は驚き、目を見開く。特に今日は一緒に行く約束などしていなかったはずだ。


「どうしたの?英二」

「うん。今日は不二の誕生日だから家族の次に1番最初に直接『おめでとう』って言いたかったんだにゃ!今年は当日に言えるから。
夜中に電話でも言ったけど……
不二、誕生日おめでとう!
不二の15歳がいい1年でありますように!」


満面の笑みで菊丸は不二に言う。


「ありがとう。英二。
やっと英二に追い付いたね」

不二も菊丸に笑顔を返す。


学校に着いてからも、クラスメートや部活の仲間、可愛い後輩達に祝ってもらった。不二と菊丸が1番可愛がっている生意気な1年生にも…。まさか自分の誕生日を知っているとは思わなかったので少し驚いたが、菊丸や恋人である元部長から聞いていたらしい…。


不二は幸せを噛み締めていた。
自分の誕生日は4年に1回しか来ない。
小さい頃はそれがすごく嫌だった。態度には出したことはなかったけれど…。毎年祝ってもらっていたがそれは前日や翌日なのだから…。


だが今年は当日にたくさんの人達から祝ってもらった。


その中で1番嬉しかったのはやっぱり朝1番の可愛い恋人の笑顔。



4年後の誕生日もまたこの可愛い笑顔を1番に見たいと切に思った。

       −END−
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