tennis novel

□ゆきあそび
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土曜日 A.M 7:20


部屋の中は真っ暗で寝息のみが響く。

何時もなら起きていないと部活に遅れてしまう時間。


そしてやはりそれを心配した母の声がドアの外からする。


「リョーマ。起きなさい。部活遅刻するわよ?」


それに対する反応はというと…。


「……んー、後5分…………」


当事者は布団の中で返事にもなってない言葉を返すのみでまだ意識は夢の中。

しかし、愛猫はというとそれで目が覚めたようで扉の前まで行き、カリカリと引っ掻いている。


「あら、カルピンは起きたのね。おはよう」

「ほわら〜」


それに気づいた倫子は扉を開けてやり猫を出してやる。その時、挨拶も忘れずに。猫もそれに答えるように一鳴きし尻尾を揺らす。そして階下まで降りて行った。



そして残ったのはもちろん母と子。
倫子は部屋に入りベッドの膨らみに近づくと今度は揺らす。


「ほら、リョーマ起きなさい!部活遅刻するわよ!!」

「んっ、母さん今日は部活休みだからもう少しゆっくり寝かせてよ」

「あら、そうなの?それは悪かったわ。でも、ある程度には起きなさいよ?」

「うん…」


そしてバタンと母は出て行った。残されたのは部屋の主1人。

また部屋には寝息のみが響く。




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