tennis novel

□ばつげーむぱにっく!!?
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「よし、1抜けやな」


「マジかよ…」







氷帝学園中等部正レギュラーテニス部室。

3年メンバーはミーティングルームに集まってミーティングをしている訳ではなく、そう…ゲームをしていた。



まぁ最初はミーティングだったのだが、それが終わってからの突然のゲーム大会。



言い出しっぺは岳人。


そしてもう1つ岳人は言ってしまったことがあった。

それは…


「何してもらおかな〜」


―1抜けした人が何か1つ他メンバーに命令出来る―

全員でもいいし、特定の人数、それこそ1人だけでも可。ただし、名差しでなく順位で。


……というものであった。


ある意味、順位がこの後ものをいう場合もあるわけで…。



そして最終的な順位は。

2位 滝萩ノ介
3位 跡部景吾
4位 宍戸亮
5位 芥川慈郎
6位 向日岳人


跡部が3位なのはこのゲームをやったことがなかったためである。


「ほな、4、5、6位の人にこれつけてつけてもらお」


いそいそと嬉しそうに忍足がかばんから取り出したのは…。


「おい、侑士!!なんだよ!!?これ!」

「忍足…、てめぇ…」

「うわー!うさぎだー!!」



もこもこの長い耳がついたカチューシャ。





うさ耳カチューシャ。






まぁもちろんいざつけろと言われたメンバーからはそれなりに反応はあるわけで。


「こんなもん何処で手に入れたんだ?忍足」


やはり気になるのは忍足の入手経路。確かに何処でも買えるが普通、男子中学生は買わないに等しい。


「家に何故か謙也…大阪の従兄弟がようさん送ってきてん。何で送って来たんか聞いたら、なんやチームメイトの一氏と金色からようさんもろたからおすそ分けや言うて」


「四天宝寺の奴らか…」

「せや」


四天宝寺の名前を出しただけで妙に納得してしまった。



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