tennis2

□2nd.
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その後、約束していた5人+ブン太は近所のスーパーや商店街で大量のお菓子と花火を買い込んだ。



そして次の日、跡部と樺地以外は30分近く前には集まっていて2人を待たずにもう花火を始めてしまっていた。


「二刀流だぜ!!」

「向日さん危ないですよ」

「岳人てめぇずるいぞ」

「宍戸さん、俺のどうぞ」

「ジロー、次はネズミ花火いくぜぃ」

「わぁ!!びっくり」


「はぁこうなるとは思ってはいたけど…」

「収拾つかへんな…」


岳人て宍戸が走り回り、それを追いかけて注意しようとする日吉と宍戸をなんとかおさめようとする鳳。慈郎とブン太はネズミ花火を大量投入したために大変なことになっている。
それを呆れながらも楽しそうに見ている忍足と滝。もちろん2人の手にも花火。

かなり早めから始まってはいるがまだまだ花火はたくさん残ってはいるし、きっと跡部達も持ってくるだろうと全員が予想していた。





「よし!お前ら全員集まってるな。ってお前ら何やってんだ?」


だんっと樺地を引き連れ颯爽と登場した跡部に「やっと来たか!」だの「先始めてるぞ」など声がかかる。跡部、樺地ともに浴衣に身を包み、準備万端といった感じだ。ちなみに他のメンバーはTシャツにジーンズなどラフな服装が大半だ。


「跡部、堪忍な。先始めさせてもろたわ」

「俺様抜きでなに始めてやがんだ?ってそうじゃなくてだからお前らはさっきから何やってんだ?」

「何って花火だけど?跡部がやろうって言ったんでしょ」

「花火?これがか?」


ん?何かがおかしい。ここにきて何かお互いに勘違いをしているような…けれど自分は間違ったことは言っていないと断言できるはず。そこで、跡部、忍足、滝は自分は何かおかしなことを言っただろうかと思うがやっぱり心当たりが全くない。


「昨日跡部は『花火やろう』って言うたよな?」

「ああ」


正確には『花火するぞ』だが、意味的には変わらないだろう。
3人の空気がなんかおかしいと感じた他のメンバーも集まって来てざわざわしている。


「だから花火やってたんだけど…」

「花火って言ったらこれだろ!」

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