tennis novel

□今日だけの…
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「別にどうもないっスよ。それより部長固まってましたね」

「そりゃそうだって!!」

「まぁ大成功〜!ってことっスかね?」

「何がにゃ!?」

「昨日英二先輩言ってたじゃないっスか、明日はエイプリルフールだって。実際、桃先輩のことハメてたじゃん」


リョーマの答にやっと納得の菊丸。そういえば自分もさっき桃城に実行したなぁと思いだした。あまりにも爆弾発言でつい忘れてしまっていたのだ。


「そういうことか!おチビびっくりさせんなよ!でもとりあえず大成功にゃ!!」

「っス」


そうして2人で盛り上がっていた頃、コート内では手塚はまだ固まっていた。

不二や乾は面白いのでそのまま放置。
他部員は手塚のこのような状態は初めてだったため興味津々といった様子で眺めていて誰も手塚に近寄らない。


しかし、そこに手塚に近づく者が現れた。
青学の良心、最後の砦、大石である。
不二と乾の会話を聞いていた大石は持病の胃痛に悩まされながら手塚に事の次第を伝えた。

それからの手塚の行動は速かった。今まで固まっていたのが嘘のようにコートの外にすごいスピードで走り去って行った。


行き先は言わずもがなである。


その後戻ってきた菊丸の証言によればリョーマと手塚の追いかけっこという世にも珍しい光景が広がっていたそうだ。




end.


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