tennis novel
□暑い日の過ごし方
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「あっ、待って!」
リョーマも慌てて手塚を追い掛けるとコンビニを出る。途端にムッとした空気が押し寄せるが先程より過ごしやすくなっていた。
「そこの公園で食べるか?」
「そうだね」
近くの公園に入るとベンチを見つけ、そこに2人並んで座る。
手塚はリョーマにアイスを渡してやるとリョーマは礼を言って食べ始めた。
「あっ、これおいしい…」
「よかったな」
手塚はリョーマがアイスを食べる姿を見ながら、自分用に買ったスポーツドリンクの蓋を開け、飲んだ。
「やっぱ夏はアイスだよね。それかかき氷!口の中がひんやりしておいしい」
「かき氷食べたことあるのか?」
「あるよ。だってウチかき氷機あるから毎年母さんが作ってくれたんだよね」
「そうか」
リョーマはアメリカ育ちだが両親は日本人だ。食べた事があってもおかしくはない。
「そういえばまだ今年はまだ食べてないなぁ」
「ならば今度家に食べにくるか?今年もおじいさんが氷を仕入れてきたんだが…」
「氷を仕入れ?」
「ああ。うちは毎年おじいさんが美味しい氷を仕入れてくるんだ。氷にかなりこだわりがあるようで、まぁ確かにその氷を使ったかき氷は家で作った氷のかき氷よりかなり美味いのは確かだな」
「マジ?さすがじいちゃん!そのかき氷食べたい」
「じゃあ伝えておく」
そんな話をしているうちにリョーマはアイスを食べ終わり、ベンチで寛いでいた。
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