tennis2

□素直になることも大切
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「嫌なら言いませんけど…」

「嫌じゃない!!」



嫌な訳ない。嬉しいに決まっている。どうやら岳人がなかなか答えないため日吉は勘違いしてしまったかもと1人で焦っていたら隣から笑い声が聞こえてくる。


「ふふ。分かってますよ。あなたを見てれば嫌がってないことくらい」

「なんだよ!!お前が怒ったのかと思って焦っただろ!!くそくそ!!ただオレはお前にそんなの頻繁に言われたら絶対心臓がもたないと思っただけで!ってあっ!」


思わず口を滑らせた岳人は口を片手で押さえる。こんな恥ずかしいこと言うつもりはなかった。


「へぇ。じゃあ今からやっぱりいっぱい言うようにします」

「やっだから!!そんな……!オレ……!」


岳人はさっき以上に焦りすぎて、何を言っているのか分からない。目も涙目になってきていた。


「すいません、からかいすぎましたね。今まで通りにしますから」

さすがに岳人が可哀相になってきた。まぁ可愛い岳人が見れたからよかったがここまでだろう。


「あの…そのな……………今までより増やしてほしい。オレも慣れるようにするから」


どうしよう…。今日の岳人は本当に可愛い。今までここまで素直になってくれたことが何回あっただろうか。自分も少し今日はいつもより素直になってみたがここまでな反応が返ってくるとはうれしあ誤算だ。やはり今日は岳人には特別な日だからだろうか。


「分かりました」


慣れなくてもいいですよ。反応が可愛いんで。とさすがに続けはしない。


「岳人、お誕生日おめでとうございます。愛してますよ」



「愛し!?あぅ……………………オレも愛してる……………」



顔を真っ赤にしてそれでも必死に自分の思いに答えてくれた岳人にたまらず抱きしめた日吉だった。




素直になることも大切
(まずは自分から…)


end.
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