駄文2
□雪っていいな!
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寒って朝身震いして起きて、カーテン開けたら町中真っ白に雪が積もってたら最高だよな。
この前、十代が突然言いだしたことだ。
雪のどこが良いんだか…
今の季節は12月の冬真っ盛り。
雪が降ってもおかしくはない頃だ。
しかし、雪が降って嬉しいなど俺には理解しがたい。だが、十代が喜ぶなら俺も嬉しいという単純な理由で雪が降るのを心待ちにしている俺がいるのは十代には内緒だ。
「万丈目ー!」
「万丈目さんだ!」
寒そうに息を切らせながら、十代が俺の方へ走ってきた。
「雪降らねーかな」
「…なんで、そんなに雪が好きなんだ?」
十代は待ってましたと言うような顔つきで俺を見つめてきた。気味が悪い。良からぬことをたくらんでるに違いない……
そんな風に思っていた俺に向けた言葉は温かいものだった。
「雪がたくさん降って、かまくら作って万丈目と二人きりで過ごしたいだろ」
「なっ、なんだ、その考えは……!///」
(フン、悪くはないな…!)
雪っていいな!
(君と一緒ならどんな時も楽しいはず)