夢小説
□薬師と黒田官兵衛
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とある日、大谷に頼み部屋を一つ借りて薬の整理をしていると外から自分呼ぶ声が聞こえ蓬が庭へ出ると大きな男がひょこっと出てきた
「蓬じゃねぇか久しぶりだな薬を売りに来たのか?」
「...久しぶり手枷の人」
「また名前忘ただろ黒田官兵衛だよ」
「黒田官兵衛...そうだ。そんな名前だった気がする」
「おいおい...」
官兵衛とは城の中で何度か会い子供っぽい所に官兵衛が気に入り仲良くなったのだが名前が覚えるのが苦手な蓬はいつも「手枷の人」と呼んでしまっていた
まだ覚えない蓬に官兵衛は肩を落としながら溜め息をついた
蓬は落ち込んでいる官兵衛の顔を覗き込んだ
「何を落ち込んでいる?何か言ってしまっただろうか?」
「何をって...まぁ、あんたらしいか気にすんな」
「そうか?」
蓬は急に鉄球に乗り手の甲で叩きながら官兵衛に訪ねた
「そう言えば官兵衛」
「何だ?」
「鉄球は取らないのか?」
「...取らないじゃなくて取れないの」
「取るなんて簡単だろ?」
「どうやって?」
官兵衛は枷を見ながら不思議そうに聞くと蓬は薬箱からあるものを取り出した