頂き物

□灰色の地図様より頂き物
1ページ/6ページ

佐助の目の前で、幸村は小さい悲鳴をあげ続けた。
「痛っ!!うぅ…」
そこは武田軍の一室…外は暗くなり始め、佐助と幸村に薄く影を落とし初めていた。
「旦那……旦那!」
幸村を呼ぶ佐助の言葉は耳に入ってはいない。ただ身体を支え、ひたすら名を呼ぶ。
「親方…様…申し訳…」
ふいに幸村が話し始めた。佐助は支えていた体勢を整え、静かに聞き耳をたてた。
「親方様が…あれほど大切に…していた…兜を壊…し……」
それだけを言うと、ガクっと幸村の体が崩れ落ちた。
「旦那!」
小さな悲鳴と沈黙の後、大きなため息が武田中に響き渡った。





ありがとうございました(^O^)v
佐助×幸村凄いです!この位に書けるようになりたい....
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ