Animal×Half(オリジ小説)

□10.『野宿』
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んで、月が出始めた頃。
僕は簡単な食事を作り上げた。キーラとダイもテントを立て終わったみたい。

「ん〜…いい香りだぜ♪今日の晩飯は何なんだ?」
「カレーだよ♪キャンプ、といったらこれでしょ♪」

ダイに答える僕。
冷静に考えると、僕こっちに来る直前にもカレー食べてるけど…
まぁ、好きだから問題ないか♪

…と、ふとキーラの方を見ると、何故かひきつった笑顔を張り付けている。

「…?どうしたの?キーラ。」

僕は不思議に思い、声をかけた。

「…いや…。俺…辛いのダメなんだ…

苦笑いを浮かべながらそう言うキーラ。
へぇ…ちょっと意外かも!

「そうなの?でも、多分大丈夫だよ!ちょっと食べてみて?」
「あ、あぁ…

僕は小皿に少しだけカレールーをよそう。

キーラは一瞬躊躇ったけど、僕が見ていると目を閉じて一気に口へ流し込んだ。

「……!大丈夫…だ。このカレー、辛くねぇ…。」
「うん♪僕も辛いの苦手だからさ、めちゃくちゃ辛さを抑えたの♪」

多分、今の辛さは子供用のカレー並じゃないかな?
いつもはさすがにそこまではしないんだけど、今日はキーラの好みが分かんなかったから。

「で、ダイは辛いのが好きだから…はい、コレ!」
「お、サンキューな!」

僕はリュックの中からレッドペッパー(粉末タイプ)を取り出し、ダイに渡す。
これで辛さを調節させるつもりだったんだ♪

「それじゃ、食べよっか。お腹空いたでしょ?」
「おぉ!食べようぜ!」
「だな♪」
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