Animal×Half(オリジ小説)

□7.『ちょっと強引な狼さん』
2ページ/3ページ

それからどれぐらい歩いたかな…?
宿屋の前から大分歩いたと思うけど…。

―と。
やっとキーラが立ち止まる。
ココは…広場だね。
一体こんな所に来て何するんだろ?

そんな事を考えていると、キーラが振り向く。
その表情からは、先程の様な冷酷な感じはなくなっていた。

「ハハハッ、悪いな、ワタル。戦いに巻きこんじまって
「う〜んまぁ、確かにびっくりしたけど…気にしないで?それより、怪我はない?」
「あぁ。…サンキューな、さっきは。まさかあのタイミングで斬りかかられるとは…な。油断した。」

苦笑いでそう言うキーラ。

「あ、あれは無我夢中だったから…
「あの防護呪文がなけりゃ俺、腕一本はイってたな。」

俯いてじっと自分の腕を見つめるキーラ。

―いきなり、弾けるようにキーラが顔を上げる。
次の言葉は、僕にとって衝撃的なものだった。













「ワタル…俺と付き合ってくれ!」











「…………。Σはいぃ!?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ