Animal×Half(オリジ小説)

□3.『はじめての、仲間』
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くっ…。まさか、こんなに早く追い付かれるなんて…。つまづきさえしなければ…。

内心そんな事を思っていたが、もう…遅い。
バササッ…

モンスターが、僕の目の前に舞い降りる。

目が、真っ赤に充血している…。多分、さっきの目潰しのせいだろうね…。

獣は低く唸りながら、ゆっくり僕に近づく。
その目は、獲物を捕まえる喜びに満ちている…ように思える。

…ダメだ、恐怖で声も出ない…っ!

僕は身をギュッ、と固くした。



―刹那。



「うぉんどりぁぁあっ!!」/ドゴォッ!/『グルァッ!?』

誰かの叫び声が聞こえたかと思うと、何かを殴るような音、そしてモンスターの叫び声が同時に聞こえた。

そして、覚悟していた痛みは…こない。

僕は恐る恐る目を開けた。
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