Animal×Half(オリジ小説)
□17.『いきなりの試練』
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スノウオーガを倒してブリッツへ向かう僕達。
ブリッツまであと少し!って所で…
『…?何?この感じ…』
僕はえもいわれぬ不安感に襲われた。
なんというか… 自分の血液が逆流してるような、そんな気分の悪さと共に。
「んー!やっともうすぐブリッツだな!寒みぃし、早く行こうぜ!な、ワタル!」
キーラが尻尾をパタパタさせながら言う。
「え?あ、うん…そだね。寒いしね〜。」
「…どうした?ワタル。」
できるだけ平静を装ったんだけど、ダイは即座に僕の異変に気づいた。
「具合、悪いのか?」
「や、大丈夫だよ!…ただ、嫌な予感がするだけ…。」
僕は気遣ってくれたダイに答えた。
…が。ダイは思いっきり渋い顔をした。
「マジかよ…」
「あはは…うん。」
「ちょっと待て。意味がわかんねーんだけど?」
眉をひそめて呟くダイに、苦笑いで答える僕。
キーラは話について行けずに割り込んだ。
「あぁ、えっとね…」
僕はキーラに説明すべく話しはじめた。