Animal×Half(オリジ小説)
□13.『船旅』
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―翌日。
僕は自分の中でも答えが出ないまま、少しモヤモヤした気分で宿屋のロビーへと降りた。
少しの間ボーっとしていると、ダイとキーラも降りてきた。
「あ、おはよう、二人とも!」
「よ。はよ。」
「おはよう!…っと、挨拶はこれくらいにして、港に行かないか?もうそろそろいい時間だしな。」
…と言うわけで、僕達は港に向かったんだけど…
「…ね。キーラ。船って…コレ?」
「ん?そうだぞ!俺の知り合いがやってんだけど、タダで送ってくれるっつーからさ♪」
嬉々としてそう言うキーラ。だけど…
…まず、普通に「船」って言われたら、豪華客船…とまでは言わないけど、少なくともフェリー的な、ある程度設備の整った「船」想像するよね?
…でも、これ…
「…漁船?」
「そうだ♪」
…キーラ、そんな嬉しそうに返されても困るから…
「ま、良いんじゃねーか?取りあえず大陸さえ渡れりゃ。」
や、ダイ。確かにそうなんだけど…
…まぁ、いいか…
仕方がないし
(半ば諦めて)この船に乗ることを決めた僕は、ふとある事に気づく。