Animal×Half(オリジ小説)
□11.『夢』
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―僕は、草原に立っていた。
どんよりとして、今にも雨が降りそうな真っ黒で厚い雲の下、一人で立っていた。
夢、と言うことは、ぼんやりと分かった。
何と言うか…うん、感覚的な物で。
気になるのは、「僕」に真っ白な翼が生えてる事。背中から鳥みたいな翼が。
…雨が降りだした。
サアアァァ…と、僕の体を濡らしていく。
前に人影が現れた。
体格が良く、雰囲気からして、男…かな?
ただ、周りが暗くて、顔までは判別できない。
―と。
いきなりその「男」が僕に襲いかかる。
刀でいきなり斬りかかってきたのだ。
僕は手に持った杖でその刀を受ける。
が…やっぱり力は向こうの方がかなり強くって。
僕は、そのまま押し倒された。
―その瞬間。
―雷が鳴った。
―瞬間。
―浮き上がった顔は
―テルだった。