Animal×Half(オリジ小説)

□5.『旅の始まり、新しい場所』
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―翌日。

僕が目を醒ますと、ダイは大剣を素振りしていた。

「…おはよ。何してるのさ?」
「おぉ。はよ。いや、俺朝練しなきゃ調子悪いからな。」

ダイは素振りをする手を休めずに答える。

「一体、何回やってんのさ?」
「ちょっと待て…998、999、1000っと!」

そう言うとダイは素振りの手を休め、大剣を置く。

「せ、千回!?」
「ああ。でもこれくらい普通だぜ?何かいつもより疲れてねーしさ。」

ダイは事も無げに言うけど…

「…っと、ワタル、今から買い物行くぜ。旅するための道具揃えなきゃ、だしな。」
「あ、うん!」



―で、場所は変わって、今は町の市場。
朝市って言うのかな?凄い活気!

で、ここで初めて「ゲーム世界の人」に会ったんだけど…
どうやら、この世界では僕のように「何も身体的特徴が無い」ってのが珍しいみたい。
殆ど皆、ダイみたいに尻尾持ってたり、そうでなくとも獣耳持ってたり…。
typeも色々あるみたい。猫っぽい人もいれば、馬っぽい人もいるし…

まぁ、市場の人達は皆いい人だったから、特に「僕たちと違う!」なんて事は思わなかったけどね。

「結構買い込んだな…。」

一時間程買い物をしてたんだけど、サービスとかで色々オマケしてくれたから、けっこうな量になっている。

「そうだね…あ、そうだ。このリュック使ってみる?」

ふと思い立った僕は、袋の中から青いリュックを取り出す。
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