Animal×Half(オリジ小説)
□3.『はじめての、仲間』
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うぅ…
に、逃げなきゃ…
でも、こ、恐くて足が動かない…
そうこうしているうちに、モンスターが目前まで迫っていた。
な、なんとかしなきゃ…!
「え、えぇい!ヤケだぁっ!」
ガシュッ/『グルァア!?』
僕はほとんどやけっぱちで地面の土を掴み、モンスターの目をめがけて投げつけた。
油断していたのか、モンスターはその土をモロに顔面に受けた。
で、僕はモンスターが怯んでいる隙に、すくむ足を無理矢理動かしてその場から逃げ出した。
『ややや、ヤバイッて!僕にあんなの倒せる訳ないし!』
僕は内心そんな事を思いながら全力ダッシュをしていた。
―が。
ガッ/「うわぁ!?」
ズサァッ!
走り出して間もない所で張り出していた木の根っこに引っかかって盛大にコケてしまった
「い、いたたた…」
でも、今はそんな事言ってる場合じゃないしね…。
僕はすぐに立ち上がったが…
ズキンッ…/「つっ…。」
右足が鈍く痛む。
どうやら捻挫しちゃったみたいだね
ぼくはヒールウォーターの詠唱を開始しようとした。
…が。
『グルアアァッ!』
「嘘ぉ!?飛んできた!?」
声をした方を見てみると、モンスターが飛んで来ていた。
さっきは気付かなかったんだけど、モンスター…羽も持ってたんだね…。
で、猛スピードでこっちに来ている。
ヤバイ、ヤバイって!