Animal×Half(オリジ小説)
□2.『イン、ザ、ゲーム世界ぃ!?』
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ん……。
僕は、うっすらと目を開けた。
どうやら、光に包まれてた後、暫く気を失ってたっぽい。
「………森ぃ!?」
そう。僕は森の中にいた。
木々がそよぎ、葉の間から光が差し込む。鳥とか、小動物も見えるね。
『お気づきですか?』
「ぅひゃあ!?」
いきなり声をかけられて思わず変な声を出してしまった
「び、びっくりしたぁ…ご老人ですか」
そう。声をかけてきたのは、僕らをゲーム世界につれてきた老人だった。(とは言っても、まだここがゲーム世界だとは信じられないんだけどね。)
『何から説明しましょうか…。そうですね、クリア条件から申しましょう。今回、あなたの高校からは7人の方が集まりました。その7人の方全員が合流し、「ラスボス」を倒せばクリアとなり、現実へと戻れます。』
「と、言うことは、僕とテル以外に5人巻き込まれてるんだ…。」
『そして、次が一番気をつけて欲しい事なのですが、ゲーム世界で死ぬと、現実世界でも死にます。』
「Σはいぃ!?何それ!?」
現実とゲーム世界がリンクしてる、って事だよね!?
…あれ?でもそれなら…。
「すみません、質問いいですか?」
『ハイ。答えられる事なら、答えて差し上げますよ。』
「さっきの話だと、現実とゲームがリンクしてるって事になりますけど、そうなら、僕たち一時的になら現実に戻れたり…」
『いい所に気が付きましたね。はい、それは可能です。ただし、暫くの間は無理ですが…』
そっか…暫くは無理なんだ…。まぁ、仕方ないか。
『説明は以上ですかね…そうそう。コレを渡しておきます。』
そう言って手渡されたのは…
「…メモ?」