アニポケ〜学園パラレル

□2.日常の事
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現在の時刻は午後8時。夕食も食べ終わり、サトシ、ピカチュウ、リザードンの3人はそれぞれの部屋に戻っていた。
そして、ジュカインはというと、キッチンで皆の分の洗い物と格闘中であった。

この家では殆どの家事をジュカインが担当している。
(理由;リザードン、ピカチュウ→性格的にやらない/サトシ→やったら大失敗するのが目に見えている)

ようやく洗い物との格闘が終わり、蛇口をひねった瞬間、ジュカインは人の気配を感じた。

「…サトシか?」
言いながら振り向く。

「あ、大正解だぜ♪よくわかったな?」

振り向きもせず自分だと分かってくれた嬉しさでサトシはちょっとはにかんだような笑顔を浮かべる。
その笑顔を見て、ジュカインも自然と笑顔を浮かべる。

ジュカイン…いつもは仏頂面で、ポーカーフェイスで、冷たい印象を与える。が、サトシは知っている。ジュカインが本当は優しくて、もの凄く暖かい心の持ち主だという事を。

その暖かさを感じ取れるからか、サトシはジュカインの笑顔が大好きだった。

「…どうしたんだ?何かあったのか?」
「あ、いや。少しお腹空いたからさ、なんかお菓子でも無いかな、と思って。」
「…今夕食食べたばかりだろう?
「ん〜…そうなんだけどさ〜。」

サトシがちょっと困った様な顔をする。
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