☆趣味小説(バテン)☆
□『仲間と共に生きる世界』
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俺が五人の仲間達に出会ったのはミローディアとまだ繋がっていた時だった。
力がほしくて、家族の敵討ちだけがすべてだったあの頃……
精霊を騙して利用していた。
記憶もないのに精霊は俺を疑おうとしなかった。
(私が覚えていないのが悪いの。私は…貴方を信じるわ。)
精霊にとって、この世界は俺がすべてだった。
そしてそんな中、まず彼女に出会った。
辺境の地サダルスウド――シェラという名の女王に。
俺が危険な場面を助けてやったら目的地が一緒という理由でついてきた。
その後も、なんだかんだと理由を付けられていつの間にか仲間になっていた。
次におおらかな男に出会った。
雲の国ディアデム――ギバリという名の漁師に。
最初は船を借りるだけだったのだが、シェラが勝手に仲間に迎えた。
それからというもの、俺の肉体的負担が増えた。
その次に正義感の強い青年に出会った。
雲の国ディアデム――リュードという名の特務大使に。
帝国を裏切り、「自分の正義を信じて戦う」を真っ直ぐに思っている絵に描いた様なヒーローだった。
故に利用され、エンド・マグナスを敵に手渡してしまった時は俺達の仲間になる事に苦労しただろう。