新八受け

□忘れ物。
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>>hijikata

「嫌、ですよね」

俺の反応に断られたと思ったらしく、苦笑いを浮かべ俯く新八。
あー、可愛いなぁなんて思っちゃう俺。

「いや、いい。見せてやるよ。ほら」
「え?いいんですか!?」

嬉しそうに笑う新八。
可愛いなぁ、ちくしょう。

新八は椅子を引きずって、俺の隣に持ってきた。

何、このシチュエーション。幸せ100%なんだけどォォォ!!!!

「ちょっと待ちなせェ、新八君」

後ろから声をかけられ、新八は後を振り返った。
一瞬だけシャンプーの匂いがした。

「俺が見せてやりまさァ」
「ってオイ!何言ってんだよ。俺が見せてやるからいいよんだよ、お前は」
後ろでは、ニヤリッと笑った総悟がいた。

「いやァ、土方さんの教科書は俺が使いモンにならなくしてやったからですねェ」

あえて新八には聞こえないぐらいの小さな声で言う総悟。

俺はもしやと思い教科書を開くと、

「なッ!!!?」

全てのページが黒のマジックで塗り潰され、死ね土方と赤字で書かれていた。

「土方さんのは使えねぇから、俺のを見なせェ、新八君」

「あ、でもぉ………」

と言う新八を、総悟は引っ張って自分の席の隣へと連れていった。
あー、新八ぃ。

でも、俺の教科書ォォォォォォ!!!!!!


おわり


****
忘れ物して、くっついて一冊の教科書を見ている男子って萌えますよね…

えっ私だけですか!!?


ようこ
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