新八受け
□激しい感情で5題
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あなたをを想うこの気持ち
「銀さァァァん!」
毎日毎日毎日……
何度言えば分かるんですか、あんたは!!
「は、はい」
心当たりがあるらしく、銀さんは僕に全然目を合わせなかった。
「これ」
僕が机の上にのっているブツを指さす。
銀さんはちらりと目だけを机に向けた。
「どうして食べちゃったんですか」
小さな沈黙の後、銀さんは口を開いた。
「糖分欲しかった…」
「欲しかった…じゃないでしょ!ヘタしたらあんた、一生食べられなくなりますよ!?」
今日と言う今日は言わせてもらおう。
「家計も火の車だし、あんたは糖尿寸前だし、仕事来ないし、あんたは長谷川さん以上のマダオだよ!!」
「〜ッ!何だよ、家計だとか糖尿だとか仕事だとか!そんなの、俺には関係ないんだよ!家計が赤字なのは普通!仕事が来ねぇのは日常!糖尿病で死ねるなら本望だ!」
こんなに早く喋れるのかというぐらい凄いスピードで喋りきった銀さんはゼェハァ言っていた。
僕はというと、
「うぅっ」
弱々しくも、涙ぐんでしまった。
泣きたくないのに、見られたくないのに。
「しっ新八!?」
「うっうぅっぅ〜」
「……………」
「ぼっくは………」
「………」
「銀さんのこと思って、してる、のに…!」
「新八…」
涙を拭って、銀さんの顔を見ようと頭を上げると、突然肩をグッと引かれて、銀さんの胸の中に入っていた。
「ぎ、んさん!?」
「俺、頑張るから」
「へ?」
「新八の為に頑張って、控えるから。だから、泣くな、新八」
顔が赤くなるのを感じた。
「だから、応援でチュウして」
「嫌」
だからって、雰囲気には流されないけど。
「新八ぃ〜」
ちょっとは僕がどれくらいあんたのこと想ってるかわかってくれました?銀さん。
おまけ
「朝からベタベタベタベタ、ガムテープアルカ!」
腕の鳥肌を摩りながら、押し入れから出るに出られない神楽であった。