新八受け

□おいで......
1ページ/2ページ

『夫の帰りが遅くなった』
『話さなくなった』
『夜に冷たくなった』

『それは、離婚の前触れです』


僕と銀さんが付き合い始めて、一年と四ヶ月と24日。

マンネリと言うのか、
それとも、
慣れと言うのか……、
最近、銀さんとちゃんと話してない。

最初は、毎日毎日嫌なぐらい抱いてきた。

でも今は、
帰りは遅いし、
すぐ寝ちゃうし、
あんまりしてくれない……。

そして、今見てる番組は
《マンネリ夫婦離婚危機!?》

3項目に当てはまったら、離婚危機!!

だそうだけど、
すでに7項目当てはまっちゃってたり……

「別に、結婚してるわけじゃないけどさぁ…」

なんて言い訳をぼやいてみるけど、
余計に悲しくなった。

「離婚の危機ですかィ??」
「だから、結婚してるわけじゃないですってば!!って、沖田さん、なんでいるんですか!!?」
「鍵が開いてたら誰だって入っちゃいやすぜ?」
「沖田さんだけです!!」

沖田さんは、そうですかィ??とか言いながら、僕の隣に腰を下ろした。

「んで、実際のとこどうなんですかィ?」
「実際って言うか…」
「旦那はこんな可愛い妻に飽きてどっか行っちまったんでしょ?」
「え………」
「何個当てはまったんだ?あれ」
「…………………」
「俺はそんな思いさせねぇ」
「ンッ!!ンハッンンお、おき、たさん………!!」

突然のことで、僕は沖田さんの胸をドンドンと叩いた。

大暴れの僕とは違い、沖田さんの手は僕の服の中に入ってきて、肩が服の中からするりと出てきた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ