新八受け

□忘れ物。
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「国語の教科書開けー。今日は理事長から真面目に授業をやれって言われたから、真面目に授業やってみるぞー」

みるぞーって何だよ!と心中でツッコミながら、新八は机の中に手を入れた。だが………

「……ない」

いつも真面目に授業なんて受けてないから、教科書なんて持ってきてるわけがない。
新八はとりあえず、隣の席の土方君に教科書を見せてもらうことにした。
「あの、土方君」
「ん、どうした?」
「教科書忘れちゃって…その…見せてくれませんか?」
「えぇ!!?」

何故かダイナミックに驚く土方君。
それも当たり前だ。

何故なら、土方君は新八が好きだからだ。

新八に頼られてる。新八が話かけてる。新八が俺を見てる。新八が新八が新八が新八がァァァ!!!

と舞い上がっているのだ。


天国に片足を突っ込んでいる土方君。

だが、現実は、そう簡単に天国には行かせてはくれないものだった………
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