その他受け

□1人バースデー
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「ライル…」
「何だ、刹那?」
「誕生日、おめでとう」
「…あぁ、兄さんと俺は同じ誕生日だもんな」
「…………」





「ニール…」
「何だ、刹那?」
「誕生日、おめでとう」
「覚えてくれてたんだな」
「……あぁ」

ニールがこっちに手を差し出した。

「刹那、おいで」

言われるがままに抱きしめられると、甘い匂いがした。

「あ、わかった?」
「ケーキ?」
「さっきフェルトがくれたんだ」
「そう、なんだ…」

俺は何も持ってきてない。

「いいよ。俺は刹那が隣にいてくれるだけで幸せだから」
「本当に?」
「あぁ。刹那がいるだけで幸せだよ。ありがとう、刹那」
「おめでとう、ニール」




「これ」
「ん?何それ」
「ケーキだ」
「刹那って、そんなにサプライズ好きだったの?」
「うるさい」

ライルにケーキの箱を突きつけると、すぐにもらってくれた。

「ありがとう、刹那」
「……あぁ」




ニール。
お前の分のケーキは今年もない。
だから、俺のところに来い。

それだけで幸せになるんだろ?

ニール………



おわり
2009 0303



****
その後ライルはアニューに『お前がいるだけで幸せだ』って言ってほしい。

刹那はずっと1人。
でも、きっと隣には彼がいるはず。

そうであってほしい。


管理人→ようこ
 

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