その他受け
□最後の日なら…
1ページ/2ページ
「せーつな」
刹那の小さな背中に抱きつくと、体が前のめった。
「刹那?」
返事はなかった。
その変わりに向けられた、嫌そうな目線。
「なんだよ。もうちょっと反応くれてもいいじゃん」
「…………なんだ?」
あからさまに嫌そうな顔してる。
まぁ、いいや。
「なぁ刹那。もしも明日、世界が滅びるとしたらどうする?」
これまた面倒くさそうな目線を向けてきた。
「そうさせない為にソレスタルビーングは存在する」
「あららら。何マジになってんの。もしもの話しだよ、もしもの」
「ロックオン。俺はそんな架空の話しに花を咲かせるほど暇ではない」
「そう言うなよ」
刹那は肩に絡まった俺の腕を無理矢理引き剥がした。
「俺は戻る」
「えぇ!?刹那!!」
刹那は背筋を伸ばして俺の隣を通り過ぎて、俺の背後にある扉に手をかけた。
「俺は、最後の日もロックオンと普通に暮らしたい」
ぼそりと囁かれた言葉。
慌てて振り向くと、真っ赤な耳をした刹那が扉の向こうに行ってしまった。
おわり
アトガキ→