その他受け

□最後の日なら…
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「せーつな」

刹那の小さな背中に抱きつくと、体が前のめった。

「刹那?」

返事はなかった。
その変わりに向けられた、嫌そうな目線。

「なんだよ。もうちょっと反応くれてもいいじゃん」
「…………なんだ?」

あからさまに嫌そうな顔してる。

まぁ、いいや。

「なぁ刹那。もしも明日、世界が滅びるとしたらどうする?」

これまた面倒くさそうな目線を向けてきた。

「そうさせない為にソレスタルビーングは存在する」
「あららら。何マジになってんの。もしもの話しだよ、もしもの」
「ロックオン。俺はそんな架空の話しに花を咲かせるほど暇ではない」
「そう言うなよ」

刹那は肩に絡まった俺の腕を無理矢理引き剥がした。

「俺は戻る」
「えぇ!?刹那!!」

刹那は背筋を伸ばして俺の隣を通り過ぎて、俺の背後にある扉に手をかけた。

「俺は、最後の日もロックオンと普通に暮らしたい」

ぼそりと囁かれた言葉。
慌てて振り向くと、真っ赤な耳をした刹那が扉の向こうに行ってしまった。


おわり

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